
スウェーデンでは昔からインプラントが盛んに行われています。
しかし、そのスウェーデンで、近年インプラント周囲炎が増えてきています。
それほど全体数は多くないのですが、以前は周囲炎にならないとまで言われていたのでいま問題とされている分野です。
インプラント周囲炎診査が的確ではなかっため(特にプロービング時)
インプラント粘膜炎と診断できなかったのです。その結果、表面に現れず、5〜10年経って症状が出るのです。日本も20年遅れで採用しているチタンインプラントですから、今後のスウェーデンの研究に注目しなければなりません。
原因の一つに上部構造のデザインがあります。
口腔内には様々なバクテリアが存在します。
それらを除去しやすい形態に工夫する事がインプラント周囲疾患を予防するには
とても重要だったのです。
また、もちろん天然の歯と同様に定期的検診・クリーニングが必要です。
インプラント周囲病変には
周囲粘膜炎(表面すなわち軟組織)と、周囲炎(骨に達するもの)があります。
周囲粘膜炎は歯肉炎と同じ処置で完治しますが、
周囲炎は進行が進むと治療が困難になります。
ではどのように対処すれば良いのでしょうか?
@術前に適切な(磨きやすい)歯を作る為の計画を立てる
→インプラント周囲粘膜炎をおこさない!
Aスクリュー固定であれば上部構造も罹患した場合
すぐに外せるので極めて優れた治療法といえます。
→インプラント周囲粘膜炎になったらすぐに対処できる。
Bインプラントの構造などに熟知した歯科衛生士による定期的なクリーニング
→インプラント周囲粘膜炎をおこさない!
Cインプラント周囲炎に対応した治療システム・器材がそろっている必要がある
→万が一インプラント周囲炎になった場合でもすぐに対応できる!
他のページでも述べていますが、インプラントは手術だけが安全でもいけません。
その後も長い目で見て安全であることこそ、インプラント治療が広く受け入れられるものと考えています。 |

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